[相棒 映画第一弾][絶体絶命! 42.195㎞]
2008年公開。キャッチコピー「必ず追いつめて見せます」 来場者350万人突破した映画。ドラマ「相棒」として愛されていた、右京・亀山コンビがスクリーンで大活躍!<あらすじ>
ニュースキャスター、コメンテーター、政治家を狙った殺人事件、殺人未遂事件が起こる。陣川がもってきたデータの中に公開裁判SNSサイトを見つける。裁判リストとは名ばかりで、実際は、公開処刑リスト。
実名・罪名・処刑方法が書かれていたのだった。そこで、右京と亀山が、リストを過去までさかのぼり探っていくと、すでに亡くなった人が、リストの処刑方法通りに亡くなっていることが分かった。
事件現場に残された「謎の記号・謎の数字」が残されていた。
右京は、記号と数字が「チェスの手順」だと分かり、サイトを通じて犯人とコンタクトを試みる。チェスの手順であることが分かったことを告げ、チェスで対局。
右京が勝ち、暗号を読み解くが、処刑阻止には失敗してしまう。しかし右京は、犯人の標的が「東京ビックシティマラソン」の市民ランナーだと気づく。
3万人以上のランナーの中には、元妻・たまきと亀山の妻・美和子も参加。是が非でも阻止したい処刑計画に、右京と亀山が立ち向かう。
<右京・亀山 大活躍>
いやー、右京さんの頭脳が欲しいと思いました。しかも、チェスが置いてあるあのスペースが、クリアボードだとは!びっくりでした。
そして、犯人とのチェスの対局。右京さんから伝わる緊張感。
本当ならもっとアタフタしそうなものなのに、じっくりと見極める。
チェスも、囲碁も、将棋も、対局はこれだけの緊張感なのでしょうね。
凄いなー。
そして、緊張感のある対局で勝っただけではなく、暗号を読み取てしまう。
右京さんの頭脳、本当に欲しくなりました☆
暗号は解いたものの処刑阻止には失敗する。しかし、被害者と接触していた女性が容疑者として、捜査線上に浮かびあがる。
この女性がキーマンの一人であることは間違いないのですが、なぜ彼女が被害者に会っていたのか。。。
右京と亀山は、彼女と彼女の父親の会う。
彼女と父親は「邦人人質事件」の家族だった。
エルドビアでNPO活動をしていた<木佐原 渡>は、当時避難勧告が出ていたにも関わらず、避難をせずに人質となり処刑されていた。
<木佐原 渡>を誘った友人の塩谷(演:柏原 崇)がこの事件の関わっているようだと、木佐原の家族から聞き、右京と亀山は動き出す。
ここまでの流れでも緊張感ありました。せっかく暗号を解いたのに、処刑を止められなかった。これはショックでした。
いつもの相棒なら阻止し、核心に迫るところ。それが違っている。やっぱり映画は映画で、一味違うなと実感しました。このドキドキ感とハラハラ。展開のわくわくと、一回一回のドラマが凝縮されています。
東京ビックシティマラソン当日の緊張感もさることながら、右京と亀山の個性が活かされた演出には、引き込まれます。
PC前でチェスの手順が、爆破予告の現場だと気づく右京。指示を受け、動く亀山。ことごとくアテが外れては、次の一手を見つける右京。
亀山の行動力にプラスして、刑事としての勘が冴えます。走る・飛ぶ・泳ぐ・飛び込むと、体を張る亀山の個性が余すことなく出ていました。
<真相>
犯人は、塩谷ではなかった。塩谷はマラソンの途中で青酸カリで死亡。潜伏先とみられるところは、爆弾が仕掛けられていて、爆破。証拠すら飛んでしまった。しかし、そこで右京はある手がかりを見つけ、真犯人が誰なのか気が付く。
犯人は「邦人人質事件」で亡くなった<木佐原 渡>の父(演:西田敏行)でした。邦人殺人事件が明るみになったときに、木佐原親子は、バッシングやいたずら、悪意のある中傷にさらされていた。
それが処刑されるやいなや、加熱していた報道はすーっと消え、何事もなかったかのようにピタッとなくなった。
しかし政府がこの事件のことで、重大な秘密を握っていると知り、自分が大きな事件を起こして、その秘密を暴こうとしたのだ。
息子の名誉を取り戻すために。
しかし、それは右京の手によって阻まれる。事件は解決へ。。。
<ちょっと待ったー!>
そうなのです。こんなすんなり解決で終わりなはずもなく。。。本当の真相はここからです。
エルドビアでの事件では、政府が隠している事実が載っている「Sファイル」というものが存在していました。
この内容では、政府が 避難勧告を出してから、渡の地域まで届くまでタイムラグがあり、実際には渡には『避難勧告」の連絡すら届いていなかったこと。
そして、それを知っていながら、政府が人質解放に向けて取引をしなかったこと。全ては政府は間違っていたのです。
と、明らかになりました。これで渡の名誉は取り戻せたのです。
これ、片山雛子(演:木村佳乃)が、自分の父親が隠していたことを記者会見で明らかにするという、衝撃的なものでした。
自分が上に上がるためなら、父親も踏み台にするのか。。。
そう思わせるものもありましたが、真実を明らかにし、政府の間違いを正すためにという気持ちも見え隠れていました。
42.195㎞という決まった距離、迫る緊迫感。爆破を阻止し、やったー!!と歓喜するだけでは終わらない相棒。
「二人だけの特命係」から10年かかっての映画化。10年の思いのたけが詰まったもの。「相棒」が国民的ドラマとして確立されたと感じるものがあります。
最後の最後まで気の抜けない展開に、二時間はあっという間でした。
そして、岸谷五郎さん、緊張感の中での笑い、ありがとうございました。これは、ぜひ見てチェックしてくださいね。
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