[相棒元旦SP][2014・2015元旦SP]
相棒の元旦スペシャルには、その当時の風潮や、社会問題を織り込んだものがおおく、見ていて考えさせるものです。今回は2014「ボマー」、2015「ストレイシープ」をとりあげます。
映画のように特別にしているわけではなく、ドラマの流れに組み込まれているので、ぜひ見てみてください。
<2014・ボマー シーズン12-10>
甲斐享は健康診断を受けていた病院の近くの交番が爆発し、その近くで不審な男性を見つけ追いかける。その男・悠馬の体には爆弾が巻きつけられていた。享は「JB]と名乗る男の指示に従い、悠馬と行動を共にする。
言葉は荒っぽいけど、人想いで困った人は見逃せない熱い性格。そんな享の人柄がよく出ているSPです。面倒見の良さがでているんですよねー。
享が残したメッセージから、もう一つの別の事件へとも繋がる。右京は、そのメッセージと目の前にあるもう一つの事件を一本に繋げる。
いつもの「お願いがあります」の一言で、壮大な計画を立て、一気に二つの事件を解決する。
捜一の伊丹・芹沢のトナカイ・サンタの変装、角田部長の部下・大木、小松の細かい演技。大木・小松のセリフありには、嬉しさを感じました。
いつもは、覗き込むだけの二人も、活躍していることに嬉しくなりました。普段ももっと活躍できたらいいのに。
この元旦SPは本当に考えさせられました。全ての事件のきっかけは「母子家庭の母子衰弱死」という、リアルにある見過ごされそうな問題。
一人家庭の意識調査のデータを改ざんし、手当てを減給し、代わりに就業プログラムを充実させたこと。これは、賛否両論の意見があるのですが、少子高齢化と言われてそこには、手厚い保護があります。
しかし、自分勝手な理由でシングルマザーとなったと言われるところには、厳しい現実があります。自分の勝手でシングルになった人もいれば、そうではないこともあるのです。
離婚の理由は人それぞれで、決して自分の勝手で好きで選んだ道ではないことをもう少し分かってほしいかなと。
そういう社会問題をクローズアップしたものだっただけに、考えさせられました。
しかも、弱者を支援しても、国は繁栄しないというセリフにも、ちょっと。。。
ボマー、色んな意味で爆弾でした。
<2015・ストレイシープ 13-10>
6歳の少年、村本修吾が何者かに誘拐される事件が起こる。なぜか犯人は理由は「特命係に聞け」という不思議なもの。紅茶店で知り合った女性・西田(石田ひかり)が、毒物による自殺。右京は、その西田の葬儀に出ていた。そして、西田の部屋に行き絨毯のシミに気づく。香りで右京は、自殺だが何かおかしいと不審に思う。
この接点が何もないような二つの出来事が、最後一本の線で繋がる。濃厚な二時間でした。
集団自殺も多かった時期でしたかね。。。
樹海で集団自殺をするという提案に乗った5人は、自分の身の上を順番に話して練炭自殺を図る。
しかし、西田と、修吾を誘拐した犯人・新井は生き残る。
新井は、自分が生き残ったのは、亡くなった3人の代わりに復讐をすることだと西田に告げる。西田はそれを見届けたら自分は死ぬと言う。
死ぬこと前提?!
はかなげな演技が光っておりました。
この年には株価暴落があり、問題になっていました。そこをベースに全体を見たのです
が、、、
誰にでも起こりうる身近な出来事を、小出しにクローズアップしている演出。
自分に起こる悪いことを、誰かのせいにする。ここでした。
監督の和泉さん、これが言いたかったのでは。
結局、自分に起こっていることは自分が招いたことであっても、誰かのせいにしないと生きていられない。人が人を恨み、怒り、、、感情が渦巻くものでした。
今回はそれと同時に、人の「死」を凄く感じるものでした。その中で、西田が右京に恋をしていたというものにはホロッとしました。
紅茶店での二人のシーンは、見たこともない笑顔の右京が居たのですから。本当は右京も惹かれていたのではないのでしょうか。
享も悦子をさらに想うようになり。これで終わりかと思っていました。
それが!中園参事官の「俺の奥さんは霊感があって」「ラッキーをもたらすのが、紅茶とメガネ」だから特命係に事件の捜査を頼んだと。ここまで出世できたのは奥さんのおかげだと言い切っての終わり。
かっくーーーーーん。こけちゃう。
<2016年の元旦スペシャルは?>
2016はどんなテーマでくるのかが楽しみです。今回は、相棒が冠城亘。今からワクワクします。2014、2015の元旦スペシャルに関しては、各シーズンの何話目か書いたので、ぜひDVDで見てみて☆
そして感想をお聞きしたいです。同じドラマを見ても、受ける感想は人それぞれなので、聞いてみたいです。よろしくお願いします。
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