[相棒season14-4] [ファンタスゴマリ]
ファンタスゴマリ=実体のない影と意味深なキーワード。このファンタスゴマリがキーワードに名ているのは分かるのですが。。。これって?
↑
ここは、元旦SPで石田ひかりと出会ったところですよね。
捜査2課時代の右京の上司・片野坂は警察を辞め、裏社会ともつながりのある金融コンサルタントをしていたので、再会したのだからと飲みに行こうと誘われても右京は頑なに拒みます。
そんな右京に片野坂は、捜査の依頼をするのです。
20年前の2課時代に追っていた事件の黒幕・譜久村。当時は日本の財政界ともつながりがあり、鉄壁のガードでなかなか逮捕に至るだけの証拠がなかった。
唯一の手がかりだった証券会社の男は自殺し、真実は闇に消えた。
この亡くなった男性の娘・愛(伊藤久美子)と偶然再会し連絡を取っていたが、一週間前から連絡が途絶えた。愛の行方を捜してほしいと依頼される。
愛の行方不明に譜久村が関わっていると感じた右京は、冠城と捜査を始める。
<愛=実体のない影=ファンタスゴマリ>
最後にやっと繋がりましたね。そこにいくまでに私の頭は崩壊寸前でした(笑)
片野坂は、20年前の事件を追い続けていたこと。そのためには警察を辞めて、譜久村に近づくことが必要だった。
右京の上司らしいというか、これも真実を追求する一つの方法なのかと思いました。実体のない影を追うような長い時間だったと思うのです。
金融コンサルタントとして譜久村に近づき「ファンタスゴマリ」というデジタルマネーの説明をする。このデジタルマネーには欠陥があるのだが、高齢の譜久村にはなかなか分からない。
これも実体のない影。
このデジタルマネーは、片野坂が仕掛けた罠だったのです。まさしく実体なし。
驚いたのが、愛の存在でした。高校生のときにシスターになる決意をしていたことにも驚きでしたが、譜久村に援助されていたなんて!断るに断れなかったのかなーと。父親を自殺に追いやった相手からの援助。。。
そしてこの、片野坂の「ファンタスゴマリ」というデジタルマネーを譜久村と一緒に見たのが愛だった。片野坂は金融会社で働いていたはずの愛が、譜久村の隣にいることが信じられなかった。
だから右京に依頼したのですね。
それにしても右京さんの行動力!!
大胆にも譜久村邸に直接行くなんて。しかも、庭に堂々と入っちゃうところ。バラをきっかけに話を聞くところもさすがです。
そのバラ付近から異臭がしていたなんて、そんな素ぶりを見せないところはさすがです。そのバラの花、品種改良していて、実際には出回っていないのに、愛の部屋にあったこと。
私、気づきませんでした。
細かいところも見逃さないように!と見ていたのに!
<愛=実体のない影=ファンタスゴマリ>これは、さらに事件解決で。。。
<事件解決>
何とも言えない終わりでしたね。誰ひとりとして幸せにはならない終わり。譜久村は高校生の愛に出会い、恋をした。それが愛に変わり、援助をすることに。男女の関係だったのでしょう、愛は譜久村の子供を妊娠します。
どんな気持ちだったか、愛の譜久村への言葉で分かりました。
「貴方の血を残すことはしない」愛は、中絶手術を受けていたのです。
これが、最大にして最強の復讐といったところでしょうか。
そんな愛に譜久村は怒り、愛を殺害してしまうのです。
そして、青いバラの鉢植えの下に埋めたのです。死してもなお自分の傍に置きたかった。
愛を愛していたが、それは実体のない愛を追うものだった。愛は愛で、実体のない自分は影だと思っていた。
ファンタスゴマリに欠陥があったことも譜久村には告げていませんでした。
愛=実体のない影=ファンタスゴマリ。やっと繋がりました。
20年前に逮捕していれば、こういうことは起きなかったと悔やむ右京と片野坂。
しかし、譜久村は90過ぎていたこともあり、逮捕直後に体調が悪くなり、病院で死亡。また、真実は闇の中となった。
片野坂は、裏切った行為で譜久村の部下に刺される。
愛の存在も、実体のない影のままになってしまいました。
片野坂も、愛も譜久村も、幸せになれない終わり。クッと切なくなりました。
<相棒season14第5話 次回あらすじ>
「2045」法務省の官僚・藤井の遺体が発見された。死因はコーヒーに混ぜられた青酸化合物。捜査1課は、愛人を容疑者として捜査をする。
一方、同じ事件を法務省も捜査。
しかも、捜査をするのは、人工知能の「ジェームズ」
人工知能のジェームズがすでに4件の事件の犯人を言い当てていること、今回の事件では愛人が容疑者ではないとしていることに、右京は興味を持ち冠城とジェームズに会いに行く。
驚くべき性能に、益々興味が湧いた右京は、ジェームズと競うかのように捜査を始める。
特命係vsジェームズ!そして事件の真相は?!
人工知能!!またまた目の離せない回になること間違いなし!
<ちょこっとプラス>
角田課長にコーヒーを勧めるときの言い回しと言い、14-3に仏さんに手を合わせるシーンでの、十字切り。冠城は、クリスチャン?!そして初顔合わせの、右京と日下部。ここもこれからが楽しみです。
なにより、事件解決後、コーヒーと紅茶で語る二人。「自らの正義のためとは言え、犯罪に手を染めたことを、僕は受け入れることが出来ません」という右京に、
「片野坂の全てを否定することは出来ない。正義と悪を越えたところで、片野坂が意味のあることをやったと思いたい。」
と、冠城が答えます。右京は「少しだけ君というものが分かった気がします」これ、いい雰囲気じゃないですかー?
0 件のコメント:
コメントを投稿