相棒元旦SP シーズン7-10 ノアの箱舟~聖夜の大停電は殺人招待状
2008年というと、大阪府知事・橋下徹氏・洞爺湖サミット・ノーベル賞受賞者日本人4名・という政治の華々しさもありました。しかし、新テロ特措法というテロ対策一歩を踏み出した年でもありました。
このころから、年内に起こったことを「テーマ」とするようになったような気がします。
<ノアの方舟>
キリストの旧約聖書「創世記」で語られる伝説の舟です。
人々が争い醜くなることに怒りと落胆を感じた神は、すべてを一掃しよう大洪水を起こそうとします。
しかし、その中でも正しいことをし、一生懸命に働く「ノア」
そのノアだけは助けようと箱舟を造るようにと寸法をこと細かく教え、乗せる物・動物などを教え、新しい人類の始まりを造ったといわれるものです。
正しい行いをしている人には、必ずさらに正しい道へと導く何かがある。
反対に、正しくない行いには神の怒りが落ちるということでしょうか。。。
<亀山が去った後の特命係>
亀山がこの元旦スペシャルの前の回「レベル4」で卒業し。特命係の名までの札が「杉下右京」のみというのもさみしさを感じました。花の里でも美和子がいないので、たまきと二人。花の里が広く感じました。
右京一人となっての相棒、しかも元旦スペシャル。大丈夫なの?物足りないのでは?と思いました。でも、心配無用でしたよね。見応えたっぷりなのがシーズン7-10の元旦スペシャルです。
では、一人だけの元旦スペシャル、振り返ってみましょう。
<あらすじ>
羽田空港での爆破事件に続き、クリスマスイブの東京都心での大規模停電。そこに地球温暖化阻止を提唱する環境保護団体からの犯行声明文が。日本初の「エコテロ」?
いつものようにクリスマスイブだとか、年末年始だとか、特に事件には縁のない「特命係」の右京はフリー。
ともいかず、おなじみの官房長からの電話。
瀬田大臣の息子・和哉の行方が分からないという。しかも、和哉がこのテロに関わっている可能性があると。
だからこそ隠密に和也を探してほしいと頼まれる。
しかも、法務官房長補佐・姉川(田畑智子)をパートナーとして紹介される。
右京は姉川と共に和也探しとともに、テロ事件解決へと挑む!!
<姉川は冠城と同じ!!>
姉川が右京の相棒となって活躍!姉川ですが、法務省の人事交流として特命係に一時配属となります。捜査経験もなく、右京の推理に「と、いうと?」と質問。
冠城が初かと思いきや、先に姉川が人事交流で、法務省から来ていたのですね。だから、冠城がいても、自分を崩さずにいられた右京。
免疫があったのですね。
右京の隣に亀山がいなくて、しかも女性で捜査経験がないときた。
しかも二時間のスペシャルですよー。一年の始まりですよー。やはり不安が。。。はい、ごめんなさい。
姉川のアシスト・存在感。女性が相棒というのもいいのかもと思ったスペシャルでした。
<エコバッグ>
このころから、エコバッグが出ていたのですねー。温暖化が問題になって二酸化炭素排出を抑えるためにレジ袋を使うことを減らそうと、有料化・エコバック持参スタンプなど、当時は過熱気味でした。
今はエコバックを意識することは減ったし、あまりアピールもされていないような。。。
それだけに、今回の「エコテロ」というぶっ飛んだ話には驚きましたが、エコバックに新たに目を向けるいいきっかけになりました。
<テログループ・ジャッカロープ>
犯行声明文を送った、地球温暖化阻止を提唱する・環境保護団体は「ジャッカロープ」
空港爆破事件もクリスマスイブの大停電もジャッカロープの仕業でした。環境保護団体によるテロっていうのもちょっと違和感がありました。
実際、爆破をしたらその気体や装置なんかが、地球温暖化に繋がるのでは?
ジャッカロープのアジトは捜一によって発見・突入!!メンバーは逮捕されたが、リーダーと和哉の姿はなかった。右京はアジトのカレンダーに書かれた予定表・不自然なくらい多い百円玉硬貨・雑誌に残された筆圧の跡。米沢にも協力を仰ぎ、すぐに行動する。
アジトにいなかった和哉はジャッカロープのリーダーなのか?!
しかし、和哉の部屋は、いかにも「ジャッカロープ」のメンバーですというような証拠ばかり。全く不自然すぎました。誰かが、瀬田大臣の息子・和哉をジャッカロープのメンバー、テロリストに仕立て上げようとしていることは、だれが見ても明白!!
・・・和哉はどこ?!
<推理の右京・行動の姉川>
残された「OAB クモ 720 WE 1900」の推理する右京と姉川。
しかしOABで止まる。行動派の姉川は、居ても立っても居られず右京の制止を振り切り、「蝋印された紹介状」を探しに各ホテルのパーティ会場をまわる。
右京は、特命係で推理。この二人を見ていると、推理の右京に行動の姉川と、亀山のいない寂しさも感じませんでした。女性の相棒でもいいのかなと思った瞬間でした。
<その頃の捜一>
「OAB クモ 720 WE 1900」を北新宿に19時着の「クモ 1900」が狙われているとして、乗客を降車させて車内を探していた。しかし、みつからない!!爆弾が見つからないことに焦る捜一。
時間が来て緊急避難するも、爆発しない!!それもそうですよね。残念ながら爆弾は船ですものね。はい、船にはもうすでに右京と姉川がいました。
悠長にしていますが、爆弾があることを忘れていませんかー?でした。
<真実>
空港事件・停電と、この二つはジャッカロープ。
しかし、犯人は!!この事件によって被害に遭った「菱河コーポレーション」の遠藤だった。
遠藤は国からの助成金に手を出していたのだ。横領。それを隠し、助成金も返済しなくてもいいようにテログループ・ジャッカロープを利用したのだ。
ジャッカロープというグループは大学のメンバーで組織されていた。それを一つにまとめるのはリーダーでも権力のある人物。それが「根津」だった。根津も招待されてパーティーに来ていたのだが、、、根津と遠藤が近くにいてはよろしくないはず。
しかも、自分たちが乗る船に爆弾を仕掛けることは、どう考えてもおかしい。そして未だに現れない「和哉」
だれが一体何のために??
話は30年前にさかのぼります。四国のある村に工場が出来た。働き場所ができた村は発展。ところが工場で働く人・工場周辺の住人が次々と同じ病名で亡くなる。
これに疑問を持った村の一人の男が声をあげた。
調査を頼んだ結果、水質汚染がわかりしかも毒にまみれていることが分かった。
工場長に直談判したが取り合ってもらえない。
そこで裁判を起こそうとし、弁護士事務所をあたるが大手企業が相手だけにどこも引き受けてくれない。
やっと引き受けてくれたのが「瀬田」だった。当時瀬田は、弁護士として最前線にいた。
ところが立ち会い検査の結果、無害だと。
それもあり瀬田は弁護を降りた。
実際、裏にちゃんと理由があったのです。
男は周りと同じ病名で亡くなった。その男とは「野上」の父親だった。だれも恨まず穏やかに過ごしていたのだが、唯一の妹が、30年の時を経て、発病し亡くなった。「恨み・憎しみ」がわき復讐することを計画・実行に移した。
和哉を拉致・監禁し、ジャッカロープの一員と仕立てることで「瀬田」に復讐を。
遠藤にはカメラの前で過去の罪を認めさせることで復讐。
野上は体に爆弾を巻き、最後には自爆しようとも考えていた。それは右京と姉川の連携プレーで阻止!
捜一により、無事に身柄確保。救出された。
イブからの長い事件は無事に解決となったのです。
<ロケ地>
・小野田官房長が瀬田大臣の車に乗った通り・・・神宮外苑のイチョウ並木
・瀬田和哉が勤務している帝都大学・・・東京薬科大学
・和哉がエコ活動の資金援助のために応募していた菱河コーポレーション(遠藤・勤務)・・・山野美容専門学校
・北新宿駅・・・東葉高速鉄道北習志野駅
・姉川が招待状を調べたホテル・・・ホテルコンチネンタル横浜 横浜市中区山下町
・殺人事件がおき、解決もしたロイヤルウィング号・・・ロイヤルウィング
・菱河が四国に作った工場・・・工場は合成で、撮影は足柄銅山 栃木県日光
・当時の瀬田の事務所・・・第2井上ビル 中央区日本橋茅場町2丁目
・和哉が監禁された場所・・・阿久津水処理センター 群馬県高崎市阿久津町
あとは東京拘置所、国会前様式庭園とおなじみのところでの撮影もありました。
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