相棒元旦SP シーズン11-11 アリス
2012年はなんといってもロンドンオリンピックでの活躍、IPS細胞で山中教授がノーベル賞を受賞と、日本が活躍した年でした。東京スカイツリーが出来たのも2012年です。
元旦SPはいつも見ごたえがありますが、今回ほど頭を使ってみたことはありませんでした。
一緒になって推理をしていくような展開に、CMはいらないと思ったほどです(笑)
では、振り返ってみましょう。相棒が甲斐享となって初めての、元旦SPです。
<あらすじ>
昭和30年12月24日。早蕨村。橘・元子爵の令嬢・瑠璃子(広瀬アリス)と、ホテルのオーナー・二百郷洋蔵の娘・朋子(上間美緒)の二人は森の中へ。しかし、瑠璃子は神隠しにあったかのように、突然、姿を消した。
そして平成24年12月24日。ロンドンの邸宅で、75歳になった朋子(酒井和歌子)が息を引き取った。
「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて。」
という言葉を残したと、朋子の弁護士から右京に連絡が入る。
朋子とは10年前に休暇でロンドンへ行ったときに知り合った。
朋子の弁護士が、右京の大学の後輩だったこともあり、三人は食事を楽しむ友人となった。
確かに右京と出会ったときの、朋子の動揺は凄く、さすがの右京も驚いた。
しかし憧れの人に似ているということでしか記憶にないと言ったことで、右京も気にはしていなかった。
しかし朋子の残した言葉が気になり、面識のない茜の元へと向かう。
茜の家へ着いたら、空き巣に入られたあと。
しかし、番犬がスタンガンで殺され、納戸だけがひどく荒らされているという、空き巣の仕業とは思えないような異様な光景。納戸を荒らした目的はなんだったのか。。。
右京と享は独自に捜査を始める。
<嬉しいくらいの出番!!大木・小松コンビ>
右京の、いつものお願いで角田部長が動き、大木刑事と小松刑事が!! まさかの大工で潜入だなんて!しかも出番だけじゃなくて、セリフの多いーーー!普段から二人にセリフをー!と願っていたファンには、待ってましたの出番でしたね。私、嬉しかったですー。しかも、脚立を持つ小松刑事。前職そのまま見ているようでウキウキしました。
大木刑事は本当に渋い。盗聴器を見つけたときの演技、じっくりと見ました。
こういうのも元旦SPならではですよね。
大工として潜入出来るのだから、大工仕事が出来るくらい器用だと言うことですよね。
驚きの設定です(笑)
うー、こんなに出番の多い二人、もっと見ていたかったのに。。。
まさかの、病院行きって!!ショック極まりない!
<スクラップブック>
右京さんがスコットランドで研修を受けたと言っていましたが、いったいそれはいつ?!と思いつつも、スクラップブックが日記帳になっているのってロマンチックですよね。絵や写真をデコパージュして、想いはポエムに。自分と身近な人しか知らないようにするって、身分の高い人は、自分の身の上を知られないようにと大変だったのだすね。。。
同時に頭が良くないと出来ないことだわと感じました。
日記そのものは確かに人に見せるものではないので、スクラップブックを日記帳にとの使い方は、今の時代でも通用するし楽しそうですよね。
不思議の国のアリスは話も、キャラクターも好きで、色々と集めていたものですが、三月うさぎのお茶会から右京のように連想は出来ませんでした。。。
もう一度、アリスを読もうかと思ったくらいです。
<早蕨ホテルと旧華族・国枝文書>
ここを一つにまとめたのには理由があります。全てが繋がっているからです。旧華族が、昭和22年の5月3日の日本国憲法の施行により、華族階級が廃止となった。それによって、当時の財産に見合った税金を払うことになりました。ほとんどの華族が没落したと言われるくらいの税金徴収。
なのに、早蕨ホテルは旧華族の常連でにぎわっていた。
ホテルと旧華族・国枝と謎ばかりでしたね。
この国枝という人物は、ホテルでは偽名を使って宿泊していました。
当時、新警察法案を通すために連絡係となっていたと言われる人物です。
当時の法案を通すために、不正行為・不法行為をしていたのではと言われていました。
その一部始終を書き記していたという「国枝文書」。
国枝自身の隠れ家として、早蕨ホテルを利用していたのです。
この国枝文書が見つかり人の手に渡ると、警察の威信にも関わるものだと甲斐峯秋まで登場!
早蕨ホテルは、瑠璃子が突然いなくなった日に火事で焼け落ちました。
当然、国枝文書は燃えたはず。。。が、燃えていなかった!しかも、二百郷家には旧華族の罵倒・ののしりが。。。
ホテルが焼けて消失した途端に、全てが変わってしまった二百郷家。いったい、何があったのか。
<事件解決ですべて繋がる>
早蕨ホテルの謎を調べるうちに起きた、山岸昭和記念館での殺人事件・東京に来た茜を襲おうとした犯人・ロンドンの朋子の元を訪れた東洋人・茜と大木刑事以外が飲んだお茶に毒を入れた犯人・・・すべては、はじめから登場していたフリーライターの「遠野」だった!遠野とは仮の名前で、本当の名は、早蕨ホテルの常連の一人だった「永沢元子爵」の孫・永沢公彦。
早蕨ホテルは、華族制度の廃止に伴う税金徴収対策のため、各華族の財産を隠して預かっていたのだ。要は、脱税の手伝いをしたのです。
しかも驚いたのが、旧華族が宿泊費を払っていないがために、赤字経営だったということ!!
ちょっとー、ひどいじゃないですかー。
宿泊したならお金を払いましょうよ。
財産はそこにあるでしょう??と思ったのは私だけではありませんでした。
そこのポーター(今でいう、ドアマンやボーイ)も同じ気持ちだったのです。
そうです、宿泊費を払わないうえに傲慢にすら見えてしまったのです。
そのポーターは瑠璃子が旧華族の隠し財産の場所がわかったことを知り、直接聞こうとしたのです。
ところが、その時の瑠璃子の態度が、旧華族たちの姿と重なり、憎しみが怒りへと変わり殺してしまったのでした。
それを知らずに、瑠璃子を探していた朋子。屋根裏にいたという言葉を思いだし、ろうそくを持って屋根裏部屋へと。。。しかし、ろうそくは無情にも倒れてしまう。
早蕨ホテルの火事は、朋子が起こした事故だった。
しかも、朋子を助けようと命を落とした人物が、右京にそっくりな国枝だったのだ。
朋子は国枝に憧れを抱いていた。親・憧れの国枝・見つからない瑠璃子と、朋子は、何もかも失った衝撃に当時の記憶が消えてしまっていた。
だから右京を見たとき、ひどく動揺したのだった。
朋子は、最後まで瑠璃子が殺されたことを知らずに、息を引き取った。
瑠璃子を殺したポーターは、なんと茜につかえていた「久蔵」だった。
もうここまで来ると、一回では私の頭では整理できず、二回見ましたよー。
いやもっと見たかも。。。
しかも久蔵が起こした殺人事件は時効が成立していたのに、自ら命を絶ってしまったし。。。
もちろん、永沢公彦は逮捕!
ちなみに、茜の家を荒らしたり盗聴器を仕掛けたのは、国枝文書をさがしていた「公安」が「出店」していたというらしい。その出店さんたちも逮捕!
国枝文書はあったが、カビで腐敗しゴミと化した。壮大な時代の流れを感じたSPでしたー。
見終わった後は、頭からしゅーっと煙が(笑)
<ロケ地>
・早蕨ホテル・・・オーベルジュブランシュ富士 静岡県駿東郡小山町須走・二百郷家・・・古民家 御殿場市かまど
・朋子が亡くなったロンドンの屋敷、右京が休暇で行ったロンドン、朋子と右京が食事をした店・・・ブリティッシュヒルズ 福島県岩瀬郡天栄村田良大字田良尾宇芝草
・右京が聞き込みをした近所・・・福田屋商店 駿東郡小山町中日向
・早蕨郷土資料館・・・旧福沢資料館 神奈川県南足柄市広町
・山岸昭和記念館、養護施設なずな会・・・神奈川県横浜市港区北区大倉山2丁目
・茜が大事にしていた蜂の巣箱があるところ・・・馬頭塚 御殿場市中畑馬頭塚
・右京・享・茜が食事をしたレストラン・・・ツキ・シュール・ラメール 東京都港区海岸1丁目
・翠青会館・・・日立目白区倶楽部(旧学習院昭和寮)新宿区落合2丁目
・橘瑠璃子のお墓・・・足柄城址 駿東郡小山町竹之下
壮大なドラマだっただけにロケ地も多かったです。
ロケ地を見ているだけでも、壮大さが分かりますねー。
さて、元旦SPの紹介もこれで終わりです。
2016年の元旦SPの後にまた話が出来たらと思います。
今から楽しみですね。
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