2015年10月13日火曜日

ドラマ相棒の初代相棒亀山薫についてまとめてみました

[愛すべきキャラ 亀山薫]

 実家が新潟県で造り酒屋を営むこともあり、初対面の杉下右京に日本酒を渡した。本当に憎めないキャラで、歴代の相棒のなかでも、「2人だけの特命係」時代から「相棒」と歴代の相棒の中で最長。警察官でありながら、ジャケットやスーツではなく「MA-1」を着る型破りな相棒でした。
亀山薫演じたのは、寺脇康文さんです。




<人物像>

情熱でお人よし。自分が関わった人には、何かとおせっかいくらいの面倒をみてしまう。それもあり、いい勘を持っているが、事件に人一倍巻き込まれやすい。根がまっすぐで正直なので、嘘がつけない。腰が重く口がわるいのが難点だが、楽天家。

<特命係での活躍>

なぜか人一倍事件に巻き込まれることもあり、様々な事件を解決する。体を張ることもしばしばで傷を負うことも。右京と警視庁の人たちとの摩擦を和らげる役割もしていました。
右京の正義・真実の追及に対する頑なな心を理解していたのは、同じ正義に対しての気持ちが亀山にあったからでした。右京が人間味あふれるとまではいかなくても、どんどん亀山に心を開いていったのは、自分の中の同じものを、亀山に感じていたからではないでしょうか。

<右京との出会い>

亀山は当時、捜査一課にいました。たまたま行った居酒屋で指名手配中の犯人を見つけます。一課に連絡するも、タイミング悪く。会計を済ませて帰ろうした犯人を引き留めようとして、なぜか人質になってしまう。しかもその姿がテレビで流れてしまう。
この警官が人質になって、テレビで流れるという大恥・失態がきっかけで、亀山は特命係へ左遷されます。犯人と人質となった亀山ふたりとも無傷で逮捕できたきっかけを作ったのは杉下右京。
亀山の携帯に電話をし、犯人に変わったところの隙をつけるようにしたのです。これが、お互いの存在を知ることとなったきっかけです。


「特命係」がどんなところかが分からない亀山は、初めて右京と出会います。感情もなくズケズケとものを言う右京に、亀山は面食らいます。そうですよね、自分を助けてくれたのかと思ったら、犯人が射殺されるのを防いだだけだと、テレビで流れたことを大失態だとグサグサ刺さりますよね。
しかも自分が左遷されたこと杉下右京の態度と、イライラして飲み歩き、泥酔した亀山は事件に巻き込まれます。この事件が二人の距離を縮めます。
それがイライラしていた相手、右京からの一言でした。
「君もムチャをしますねぇ。でも、好きですよ、そういう人。」
自分を認めてくれた右京に歩み寄る亀山。さらに右京の観察眼にも惹かれ距離がさらに縮まっていくのです。
これが放送された当時は「土曜ワイド劇場」で、しかも関東地区のみでした。だから、全国放送になっての1話目は、すでに亀山は「特命係」なのです。その後、相棒の生誕祭で再放送されるまで、なかなか知られることはありませんでした。貴重な回なのです。この相棒0(ゼロ)というか、プレストーリーはとても温かみのあるものです。ここではまだ、鑑識の米沢や一課の人との距離が、右京さんにはあります。でも、このときからすでに、右京さんと亀山薫のテンポの良さは始まっていました。

<最後の事件・亀山薫の卒業>

シーズン7の8、9話「LEVEL 4」で卒業をすることは、シーズン7の放送前から知られていて注目を浴びていました。しかし、すでに1,2話「還流」でフラグは立っていたのです。
NGO法人のスタッフだった、亀山の友人・兼高が殺されたことを、亡くなったことを、兼高の奥さんに知らせるためにサルウィンへと行きました。兼高がもっとここの地域に、学校を作ろうとしていたことを知った亀山は、帰国してから心境の変化が出てくるのです。これが「還流」の話。
その3か月後に最後の事件「LEVEL 4」をむかえます。オープニングから卒業をイメージさせるもので、BGMが心地のいいもの。しかし、起こった事件はLEVEL4のウィルスが持ち去られ、さらに殺人事件まで絡む、バイオテロ。卒業の話にしては、なんて最悪な事件が絡んでくるのだろうと思った方も多いはず。
ですので、ここは亀山薫の「卒業」にスポットを当てさせてください!「LEVEL4」はぜひDVDなどでチェックをお願いします!ごめんなさい!
では、、、朝の美和子からの「ジョギング続くねー」の言葉。出勤してからの「続いているトレーニング・整理整頓されたデスク・切らすことのないコーヒーが切れそうになっていること・帰国後の心境の変化があったのだろう」と右京から指摘されても、曖昧にしていましたが、嘘のつけない亀山。もうすでに卒業のフラグが!
バイオテロというハードな事件さなか、亀山が「この事件が右京さんとの最後の・・・」
えー?!今、言っちゃうの?!あー、きましたよ、これ。
事件解決後に、亀山は事件のさなか言ってしまったことを詫びたあと、右京に打ち明けます。サルウィンに渡航したときに子供たちに帰ってくると約束したと。サルウィンで日本語を教えて、自分も現地の言葉を教えてもらうこと。でもほんとうに教えたいのは「正義」だと!
うーん、かっこよすぎる!!
だからこそ、ちょっと行ってくるのではなく、根を下ろす覚悟で行ってきます。
やっぱり、かっこよすぎるでしょう!!


杉下右京と亀山薫の握手のシーンは感動しました。お世話になりましたと言ったあとの清々しい表情の亀山。やさしいまなざしを送る右京。バイオテロの話ではあったものの、人の温かさを感じるものでした。米沢・角田課長・伊丹とのシーンでは本当に愛されていたのだと感じました。
これで「杉下右京・亀山薫」の相棒が終わったわけですが、本当は終わっていないと思っています。

2人の進む道は違っても「正義」に対しての気持ちは一緒で、そこに向かうものは同じだからです。遠く離れても、目指すもの・思うものが同じであれば「相棒」なのだと思うからです。

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